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地ゼミ

Author:地ゼミ
こんにちは。東北大学地学ゼミナール、通称『地ゼミ』です。地ゼミはその名の通り地球科学に関するサークルです。主な活動内容は鉱物や化石の採集、地形の巡検などですが、お花見やBBQ、芋煮などの四季折々のイベントも目白押し!新サークル棟404で日々活動しておりますので、ぜひお越しください。



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琥珀色の飲み物は二十歳になってから
どうも、静岡帰省2日目にして風邪をひきました隊長です。
ブログの更新が遅れたのもこのせいです…ご容赦くださいm(_ _)m

仙台の7月の気候が涼しすぎたせいか、静岡の暑さに体がついていけません…溶けそうです…
風邪の原因もここにあるかと…(´・_・`)
一日寝たらすっかり回復したのでご心配なく。

さて、ここのところの地ゼミブログを見ていると、巡検に行ってないためか、やれ海釣りやらコミケやらと地学とは全然関係のない話が多いので、そろそろ地学的にマトモなことを書こうかなと…(^^;)

静岡に帰省する前に、岩手県の久慈を家族と旅行してきました。久慈は今NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」で大ブレイク中の北限の海女の町です。ですがそれ以前に、日本古来から琥珀の産地としても有名でした。ドラマの中でも勉さんがスナックで琥珀を磨いているシーンがありますね(^^)

というわけで、今回は久慈の琥珀とそこで見つかる恐竜について話していきたいと思います(`・ω・´)

下の写真は久慈琥珀博物館の入口。

DSC00166_convert_20130819235533.jpg


なんかバカでかい琥珀っぽいのは「太陽の石」という体験ドーム。琥珀の誕生を音と光でダイナミックに演出しているらしいけど、うーん、よくわかんないです、はい(-.-;)


とりあえず琥珀の基本情報を。
琥珀は樹木から出る樹液が土砂に埋もれて数百万年以上の時間をかけて固化したものです。樹液の化石です。一方、それほど長い年月をかけず半化石化した琥珀をコパールといい、真性の琥珀と区別しています。

下のは琥珀の原石ですね。1g1200円らしいなのでこの大きさは…(;゚д゚)ゴクリ…

DSC00199_convert_20130820002833.jpg


琥珀の発掘体験も行っているらしいのですが、なかなか大きいものも出ることがあるとか…

色は黄色を帯びたアメ色をしたものが多いそうですが、樹木の種類や樹液の堆積環境によっても多少異なる模様です。ちなみに久慈産の琥珀は通常のものよりも若干色が濃く、赤褐色や黒色のものも見られ、樹種はスギ科の針葉樹の現生種だということがわかっています。
また、バルト海沿岸部産の琥珀には紫外線で青く蛍光するという希少なブルーアンバーというものもあります。

琥珀には昆虫(蚊やクモ、アリなど)や植物が混入しているものがあり、中にはトカゲが閉じ込められていた例も…
久慈では、鳥類の羽毛やカマキリの仲間が入った琥珀が見つかっています。

下の写真は…たぶんクモですね(^_^;)右の中央に見えるのわかりますか?

DSC00195_convert_20130820002610.jpg


当然虫入り琥珀は通常の琥珀よりも値段が跳ね上がるので、発掘体験でもし採れたら相当ラッキーですね…
僕も欲しいです…(^q^)

皆さんが琥珀といったらまず思い浮かぶのはジュラシック・パークでしょうか?
ジュラシック・パークは琥珀の中に閉じ込められた蚊から恐竜のDNAを取り出して蘇らせた恐竜達が人々を次々と襲うというスピルバーグ作のSF映画です。

鳥類の羽毛やトカゲが閉じ込められたいるんだから、恐竜のDNAもきっと…と思う方もいるかと思いますが、実際、琥珀に閉じ込められた蚊から恐竜のDNAを取り出すのは残念ながらかなり難しいようです(´・ω・`)

最近になって、化石内部及び琥珀内部の太古昆虫に残るDNAは521年の半減期をもつという研究結果がオーストラリアのマードック大学の研究チームによって報告されています。この研究によれば、まだまだ議論の余地はあるようですが、680万年の時間が経てば、DNAの骨格に当たるヌクレオチド間の結合がほぼ全て破壊されてしまうため、少なくとも6550万年以上前の恐竜のDNAから遺伝情報を読み取ることなどほぼ不可能に近いとのことです。

さて、久慈の琥珀が見つかる地層は約8500~9000万年前の白亜紀後期という恐竜時代真っ只中に堆積した地層なので、当然恐竜の化石も発見されています。

最近では琥珀発掘体験場で発掘に参加していた中学生が肉食恐竜の足の骨の一部を発見して話題となりました。
下の写真がそれですね。この骨はそれほど大きくないです。人差し指の第二関節の長さまであるかないかぐらいです。

DSC00189_convert_20130820002432.jpg

下の骨格は、デイノニクスと呼ばれる小型の肉食恐竜で、上の写真の化石はおそらくこの仲間であると考えられています。ジュラシック・パークに出てくる「ラプトル」もこの仲間です。

DSC00168_convert_20130820001905.jpg

よくこんな小さな骨から種類まで特定出来たなって感じですね(´Д` )やっぱりすごいですね専門家は…

そのほか、首の長い、竜脚類と呼ばれる植物食恐竜や、恐竜と同時代を生きた、空を飛ぶ爬虫類である翼竜や海に棲む首長竜の仲間の化石も発見されています。
どの化石も体のほんの一部分しか見つかっておらず新種とするには情報が少なすぎますが、久慈はまだまだ恐竜の化石が見つかる可能性を残しているので、今後の発掘に期待ですね( ´ ▽ ` )


最後に本の紹介。

4800205468.jpg


「誰かに話したくなる恐竜の話」という最近発売された本です。この本は久慈の古脊椎動物化石発掘を指揮していらっしゃる早稲田大学の平山廉教授が書かれたもの。
最新の恐竜研究を専門用語をなるべく使わずに優しい言葉で独自の考えも織り交ぜながら解説してくれています。恐竜のことを結構知っていたつもりだった僕でも、改めて認識させられることが多くありました。興味のある方は読んでみるとおもしろいと思いますよ(`・ω・´)

次は珍しくSD♀さんが記事を書いてくれるのかな?では、この辺で( ´ ▽ ` )

ああ、10代である時間があと1日も無いよおおおおおおおおお(ノД`)
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地学の小話 | 01:10:33 | トラックバック(0) | コメント(0)
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